海に降る雨 Agend'Ars3
管啓次郎
「詩はreminderであり、人がふだん忘れている心と知識の層を思い出させる」 連作16行詩64篇でつづる「Agend’Ars」シリーズ、待望の第3冊。
書誌情報
- 定価
- 1,760 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2012年09月07日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 100ページ
- ISBN
- 978-4-903500-81-2
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 戸田ツトム/装幀
内容紹介
海岸と海岸は海岸として特に似ていなくても、それぞれの海岸で見る海はその場の固有の海であり同時にひとつにつながったおなじ海だ。地球の海に孤立はない。海は荒れている時もおだやかな時もその力そのもののように感じられる。雨は激しい時もしずかな時もそれぞれに心を育ててくれる。そしてどちらの水も水はひとつ、循環のサイクルにおいて、私たちの中を流れてゆく。私たちの個々の存在や生涯の限界をはるかに超えて。(「あとがき」より)