真魚八重子『心の壊し方日記』に関するご指摘につきまして

真魚八重子『心の壊し方日記』に関するご指摘につきまして

現在SNSを中心にご指摘をいただいている、真魚八重子『心の壊し方日記』について、執筆の経緯と出版意図をご説明いたします。
報告が遅くなり、まことに申し訳ございませんでした。

本書は、兄の死をきっかけに親の介護や実家じまいといった家族の問題に直面した著者による、自身の体験を綴ったエッセイです。そのときに感じた苦しさや具体的な問題に対して、著者自身が模索し立ち直ろうとする姿を描くことで、家族についての同じような悩みを抱えている方にとっての支えになると考え、出版する運びとなりました。

出版の経緯といたしましては、ウェブサイト「SLIT」で執筆されていた「実家がなくなった!」の連載を本書の担当編集者が読み、書籍化を打診したことからはじまります。当時連載は4回まで進んでおり、ここから書籍化に向けて改稿・書き下ろしをすることになりました。

本書のなかでは、2021年1月当時の「映画秘宝」編集長が引き起こしたDM事件に関する著者自身の不適切な投稿により、炎上を引き起こしてしまった経緯が綴られています。この経緯は、この時期に著者自身が体験したそのほかの出来事と不可分であることから、本書に掲載することとなりました。

本書のプロモーションにおいて、紹介文として「SNS炎上と自殺未遂」という表現を使用しました。それに対して、「映画秘宝」DM事件の被害者と著者の自殺未遂とを直接的に結びつけるものだというご指摘をいただきました。著者が自殺未遂に至った原因は、本書「2021年2月」と「保護入院」の章に記されているとおり、それまでに起きた家族間の出来事に加え、著者自身の不適切な投稿に対する炎上のあとに寄せられた、ご指摘に留まらない誹謗中傷によるもので、「映画秘宝」DM事件の被害者の方が引き金になったという事実や記述は一切ございません。それにもかかわらず、上記のプロモーションの表現により、一件の当事者の方々に多大な心理的苦痛を与えてしまいました。
深く謝罪いたします。まことに申し訳ございませんでした。

弊社では本件について、下記の対応を取ることといたします。
・弊社HP内の書誌ページに、著者の自殺未遂がDM事件の被害者とは無関係であることを注記いたします。
・弊社HP内の書誌ページの「SNS炎上と自殺未遂」の記述を変更します。また、トップページバナーを削除いたします。
・この文言を使用した書店パネルの破棄・刊行記念冊子の配布の停止を、書店にお願いしています。
・希望者用の刊行記念冊子のPDFでの配布を終了いたします。
・プロモーションなどにおいて、誰かを傷つけるような表現を用いていないか、社内のチェック体制を見直し、今後一層注意をはらい、精査してまいります。

なお、本書はウェブ連載が元となっておりますが、連載段階で炎上についての記載はなく、また書籍化が決定してからの編集はすべて弊社で行っており、「SLIT」の運営者ならびに「映画秘宝」は本件とは一切関係がございません。
運営者へのご意見・ご指摘はお控えください。



このたび、「映画秘宝」DM事件の被害者や、本件で声を上げている方々に対する誹謗中傷が再び起きてしまったことを謝罪いたします。被害者やご指摘の声を上げてくださっている方々への誹謗中傷はなさらないよう、何卒よろしくお願い申し上げます。また本書読者への誹謗中傷もどうかお控えください。
一件の当事者の方、ならびにご指摘をくださった方々に多大な心理的苦痛を与えてしまい、まことに申し訳ございませんでした。あらためて心よりお詫び申し上げます。

2022年11月28日
左右社代表 小柳学

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