パンダのうんこはいい匂い

パンダのうんこはいい匂い

藤岡みなみ、初のエッセイ集!暮らしの中の異文化を見つめる35本

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
電子書籍価格
1,870 円(税込)
ジャンル
刊行日
2022年08月05日
判型/ページ数
四六判 並製 224ページ
ISBN
978-4-86528-095-1
Cコード
C0095
装幀・装画
鈴木成一デザイン室/装幀

内容紹介

パンダ好きが高じて四川省でパンダ飼育員体験、四川省出身の義母が洗面台に泳がすフナ、ラスベガスで生ハム地獄、首吊りショーで生き死にを考え、映画を作っては他者の身体を想像する。海外での体験のみならず、暮らしの中での「異文化」をユーモラスに綴る、藤岡みなみ初のエッセイ集!

こだまさん、カラテカ矢部太郎さん絶賛!
「こんな変化に富んだエッセイを読んだら、しばらく何も書けません」
こだまさん(『夫のちんぽが入らない』『ここは、おしまいの地』)

「生まれた時は、全てが異文化。たくさん線を引いて読みました。」
カラテカ矢部太郎さん(『大家さんと僕』)


幼い頃からパンダが好きで、気がついたら四川省出身の人と結婚していた。現在、義理の両親と共に暮らしているのだが、帰宅すると洗面台にフナが泳いでいるなど、いつも新鮮な驚きがある。(中略)

これまで異文化とは、旅の中で出会うようなものだった。今では異文化は当たり前の日常の中にある。しかし、それは習慣の異なる人と生活しているからなのだろうか? 本当はもともと日常の中にあったのではないか。奈良に住む私の祖母は庭にパラソルを出して天ぷらを揚げる。しらたきの上にミカンを盛りつけたりもする。極端な話、人が2人以上いればそれはすべて異文化交流なのかもしれない。(中略)

イメージと実際の姿は異なることが多い。パンダのうんこはいい匂いがする。異文化とは線を引くものではなく、身体を使って行き来するものだと思う。すべての知らないこと=異文化に触れ、自分自身のかたちがどんどん変化していった日々をエッセイにした。(中略)

一緒に未知の香りをかいでみるつもりで読んでもらえたら嬉しいです。
「はじめに」より


転がる好奇心でユーモラスに綴る、読む異文化紀行!
・パンダとふれあいたい一心でうんこ掃除にいそしむ「パンダのうんこはいい匂い」
・四川生まれの義母が買ってきたフナが、元気に洗面台を泳ぐ「洗面台にフナ」
・首吊りショーで生き死にを考え、あつあつの焼きそばを食べる「首吊りショーの庭」
・日本に馴染めない留学生・ジェシーとの思い出「いつかジェシーとオニオンフライを」
・英語ができないあまりに、回り回ってラスベガスで生ハム地獄「涙のラスベガス」

【北海道新聞】『パンダのうんこはいい匂い』著者インタビュー掲載
【国際貿易】亜娥歩さんが『パンダのうんこはいい匂い』をご紹介
【週刊SPA!】『パンダのうんこはいい匂い』書評掲載
【信濃毎日新聞】『パンダのうんこはいい匂い』ご紹介
【ジョブキタ】『パンダのうんこはいい匂い』ご紹介
【母の友】熊谷充紘さんが『パンダのうんこはいい匂い』をご紹介
【SALUS】『パンダのうんこはいい匂い』ご紹介

目次

はじめに

パンダのうんこはいい匂い
パンダと添い寝して考えた
洗面台にフナ
こっそり食べる
青森県にキリストの墓がある
呪いのビデオ
転校生の境界線
17歳のかわいいモスクワ
いつかジェシーとオニオンフライを
高円寺は日本のインドか?
大人になった日
コンビニ人間になれなかった
向いていない、という輪郭
涙のラスベガス
産後は卵を100個食べる
空芯菜をひとりじめしたい
シンガポールへの誤解
シンガポール、お試し暮らし
私が知らなかった島
弾みながら島に着く
絶対に当たる占い
3月の滝行をなめるな
卵をあたためる
立体的な記憶
不完全な映画
言葉で照らす
畑で世界と再会する
縄文土器で豚汁を作る
首吊りショーの庭
祖父の流儀
忍者の才能
現地の言葉を覚えたい
ルマンド麻雀
漂流する家族
笑ってはいけないお葬式

おわりに

『パンダのうんこはいい匂い』に関する情報

著者プロフィール

藤岡みなみ

藤岡みなみ (フジオカ・ミナミ)

文筆家/ラジオパーソナリティ/ドキュメンタリー映画プロデューサー
1988年生まれ。学生時代からエッセイやポエムを書き始め、インターネットに公開するようになる。ラジオパーソナリティやMCなどの活動のほか、ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018)、『keememej』(2022)のプロデューサーを務める。​時間SFと縄文時代が好きで、読書や遺跡巡りって現実にある時間旅行では? と思い、2019年にタイムトラベル専門書店utoutoを開始。著書に『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)、『藤岡みなみの穴場ハンターが行く! In 北海道』(北海道新聞社)、『ふやすミニマリスト』(かんき出版)がある。

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