明日[かもめ舎川柳新書]|若林よしえ
一滴の悪意求心力になる
やれ自立それ個性よとチンドン屋
落ち椿どうせすぐには黙らない
やれ自立それ個性よとチンドン屋
落ち椿どうせすぐには黙らない
自分の中に存在する小さな小さな黒いもの、それを見逃さない繊細な目をもっているかどうかが、現代川柳を書く上で一番大切なのだ。
もくじ
一章 空見上げ
二章 滝壺へ
三章 海に
解説
若林よしえ
1949年生まれ。農村地帯に住み着いた疎開者の家庭で育ち、生き甲斐だの理想だのは空腹の前に平伏すべきだと思っていた。妊娠・出産・育児がきっかけとなり川柳大学に投句。川柳大学終刊後は現代川柳かもめ舎に参加。