島の水、島の火 Agend’Ars2 管啓次郎詩集
詩が果たせるのは、ただこの時間をこれまでに地表が経験してきた他のすべての時間と循環させ、遠いすべての土地に対する種々多様なイメージを想像させ、そうした連絡の作業をつうじて希望に似た何かを作り出すことだけだ。その無力さへの意志がいつも詩の誓いだったといまは思う。(「あとがき」より)
管啓次郎(すが・けいじろう)
明治大学教授。比較文学者、批評家、翻訳家。著書に『本は読めないものだから心配するな』『Agend’Ars』『コヨーテ読書』『オムニフォン』『熱帯作文集』など。