東京都庭園美術館「ルネ・ラリック リミックス」展公式図録
書誌情報
- 定価
- 2,970 円(税込)
- ジャンル
- 芸術・デザイン・写真
- 刊行日
- 2021年07月31日
- 判型/ページ数
- A5判変形 並製 240ページ
- ISBN
- 978-4-86528-040-1
- Cコード
- C0071
- 装幀・装画
- 岡崎由佳/アートディレクション、三部正博/インスタレーションビュー撮影
内容紹介
野原の草花や昆虫から、エジプトの神像、女性の裸身、ギリシャ神話の女神たちまで。時代の憧れを形にした作家のインスピレーションに迫る。
19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍したジュエリー作家/ガラス工芸家のルネ・ラリック(1860-1945)は肩書を超えて芸術家としての独自の道を切り拓いた。浮世絵に影響を受け、パリ郊外の自邸付近で撮影した雪景色を表現したペンダントや、1909年に他界した妻アリスの面影をシダのなかに刻印した香水瓶など、モティーフへの鋭い観察眼と時代を反映した想像力によって新しいかたちを与えられた作品は少なくない。
ラリックは何に惹かれて世界を観照し、どのように芸術を希求したのだろうか? 本書では、そのインスピレーションの源泉を朝香宮邸、ジュエリー、自然、古典、エキゾティシズムとモダニティ、女性、装飾の7つのキーワードから読み解き整理する。
写真家・三部正博による120点以上の撮り下ろし図版と、建築家・中山英之が手掛けた展示設計のインスタレーションビュー、アイデアスケッチなどを収録。多様なインスピレーションの集合体としてのラリックの姿が立ち上がる一冊。
◉写真家・三部正博によるインスタレーションビュー他120点以上の作品撮り下ろし。
◉建築家・中山英之の展示設計による「もうひとつの邸宅」アイデアスケッチを公開。
◉作家と作品を解き明かすスリリングな6つのエッセイと論考を収録。