わたしが先生の「ロリータ」だったころ 愛に見せかけた支配について

わたしが先生の「ロリータ」だったころ

愛に見せかけた支配について

サポートを求める生徒と、ふたりの関係をナボコフ『ロリータ』になぞらえる教師。芸術の名の下に美化されてきた、「大人の男と少女の恋愛」という関係性に楔を打つノンフィクション

書誌情報

定価
2,420 円(税込)
電子書籍価格
2,420 円(税込)
ジャンル
刊行日
2022年03月10日
判型/ページ数
四六判 並製 336ページ
ISBN
978-4-86528-068-5
Cコード
C0098
装幀・装画
須田杏菜/装幀、須藤はる奈/装画

内容紹介

孤独な高校生のアリソンは、新しく赴任してきた英語教師のノース先生と出会う。先生は彼女の文才を見出し、放課後に文芸創作の個人指導をするように。コーネル大学を卒業しナボコフの『ロリータ』を愛読する、知的でセクシーな彼に惹かれてゆくアリソン。しかし、それは恋愛に見せかけた抑圧の日々のはじまりだった……。 古今東西、数々の作品で描かれてきた「大人の男と少女の恋愛」という図式の加害性を暴き、支配的関係から自らの知性と文学批評の力で逃れた少女が大人になって綴ったメモワール。

 


 

彼女は虐待者の掌の上で苦しめられる運命を背負っているのではなく、そのガラスの檻をこわして、自分の人生を歩むことのできる女性なのだ。
──ハンナ・ティンティ(『父を撃った12の銃弾』著者)


この強力なメモワールは、「抗いがたい性的魅力を持った子ども」という文学的・社会的風潮を批判する警告としての機能も果たしている。印象深く、挑発的な告発だ。
──パブリッシャーズ・ウィークリー


スピード感あってサスペンスフル、のめり込ませるようなストーリーテリング
──カーカス・レビュー


この美しく力強いメモワールは書かれなければならなかったのだ。
──コロンビア・ジャーナル


これは、言葉についての本。物語についての本。誰かの語る物語に囚われるのではなく、自分の物語を語ることについての本。これを読んだらあなたはもう『ロリータ』をかつてのようには読めないだろう。
──サンフランシスコ・ブック・レビュー

 

【VERY】柚木麻子さんが『わたしが先生の「ロリータ」だったころ』をご紹介

『わたしが先生の「ロリータ」だったころ』冒頭試し読み
梅田 蔦屋書店 河出真美さんによるレビュー「語り始めた彼女たち」

目次

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