ぼやいて、聞いて。
塙宣之(ナイツ)
芸人だけど、つるめない。
書誌情報
- 定価
- 1,870 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,760 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ
- 刊行日
- 2022年07月29日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 232ページ
- ISBN
- 978-4-86528-097-5
- Cコード
- C0095
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀、史緒/装画
内容紹介
とんちんかんなプレゼントを贈っては相手を困惑させ、とある社長に連れられた飲み会から逃げ帰り、かと思えば苦手な先輩と「年に一度だけ決まった日に必ず会う」というルールを自らに課してみる……。「人付き合いが苦手」を公言するナイツ・塙宣之が、それでも人と関わりながらたどり着いた、初の人生哲学エッセイ!
気づけば齢四十を超えました。
今日も寄席やラジオや家の中で、誰かになにかを伝えているし、誰かの話を聞いています。たくさんの人と関わりながら、暮らしを営んでいます。人付き合いが苦手な自分が、よくこんなことをできているなあ、と感心してしまうこともしばしばです。
人との交わりが得意ではない人、つるむことがどうにも苦手な人、きっと僕のほかにもたくさんいると思います。他人と上手く関係を結ぶことに挫折して、そのまま人間関係の諸問題から逃げっぱなしの人もいるかもしれません。でも、「人付き合い」ってテーマから逃げ続けることはなるべくしないほうがいい。「人付き合い」を無視する行為は、不幸を招きがちで、そして不幸はなるべく少ないほうがいいからです。
いえ、最初に言ったように、僕も人間関係でたくさんのしくじりを重ねてきました。でも人付き合いからは逃げずに、なんとかやってきました。ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら他人との関係を築き、ここまで生きてきました。これが果たして成功体験なのか、と問われれば言葉は濁るばかりですが、でもとりあえず、様々なつまずきを曲がりなりにも乗り越えてきた自負はあります。
そんなつまずきと反省と工夫の軌跡を、いまのタイミングで書いておこうかな、という気になりました。
(「はじめに」より)
【日経新聞】『ぼやいて、聞いて』著者インタビュー掲載
【サンデー毎日】『ぼやいて、聞いて。』著者インタビュー掲載
【東京かわら版】『ぼやいて、聞いて。』著者インタビュー掲載
【週刊朝日】斎藤美奈子さんが『ぼやいて、聞いて』をご紹介