書誌情報
内容紹介
豫園(上海)、拙政園(蘇州)など観光スポットとしても人気が高く、独特の魅力をもつ中国庭園。その歴史と鑑賞法がわかる3冊セット。昨年中国で刊行された写真集・庭園史年表・代表的造園家の評伝を納めた貴重な文献資料です。
東京大学名誉教授・藤井明先生推薦。 本書に推薦のことばをいただいています。
庭園には、それを造った民族が理想とする自然の姿が凝縮されている。本書は、気鋭の建築家・学者と老大家が「中国庭園の世界」の空間概念を写真・年譜・造園家のモノグラフとして丹念に読み解く3部作である。
藤井明[東京大学名誉教授/建築家、都市形態学・伝統集落研究]
〈セット内容〉
王昀「中国庭園その美」(写真集、192ページ、蔣露訳)
建築家・北京大学教授による写真集。現在に残る中国庭園の名園を網羅的に収める。庭園鑑賞の視点から撮影された臨場感のある写真は、平面図では伝わらない魅力を伝え、美しい。
寧晶「中国庭園全史」(年表、216ページ、蔣露・張路訳)
古代から清末までの庭園をめぐる事項をことごとく収めた決定版ともいうべき歴史年表。膨大な文献調査を背景にした基本文献として、本国でも出版が高く評価されている。
曹汛「造園家張南垣の仕事」(解説・評伝、192ページ、蔣露・張路訳)
第一人者が描きだす、ある造園家の評伝。中国庭園が黄金時代を迎えた明末に数多くの園を手がけた張南垣の事跡を、文献と実地調査で丹念に追う。最新の発見やはじめて日本語化される情報を多数収めた本書は、中国の庭園文化が絶頂を迎えた時代がわかる案内書とも読むことができる。
〈造本〉 造本デザインはブックデザイナーの松田行正さん。 開きを工夫した製本による横長の小振りな書物が、3冊セットで函に納まります(分売不可)。