ヘーゲル哲学は、いまこそ、私たちに必要な哲学だった!
書誌情報
- 定価
- 2,420 円(税込)
- 電子書籍価格
- 2,420 円(税込)
- ジャンル
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- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2016年10月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 268ページ
- ISBN
- 978-4-86528-155-2
- Cコード
- C0310
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
カントの二元論を乗り越え、ヘーゲルが追求したのは、私たちが自由に生きる、その哲学的根拠だった。『精神現象学』をはじめ、難解で知られるヘーゲル哲学の全体像を「自由」の哲学として読みなおす。
ヘーゲル哲学における「自由」というと、[中略]多くの場合、まさに法、国家、歴史といった観点から取り上げられ論じられる。むろんこうした観点は重要なのだが、しかし、いっそう重要なのは、こうした観点からの論議の根底にあって、それを支える、より基礎的、根底的な観点からの「自由」なのである。すなわち、法や国家や歴史がどんな状況であろうとも、私たちがつねに自由に生きたい、思いどおりに生きたいと切に願う、そのような私たち自身の自由なのである。
(「はじめに」より)