いま世の中に氾濫する社会調査を正しく理解し、有益なツールとするための基本を学ぼう。大学生からマーケティング担当者、そして調査を受ける私たちまですべての人に役立つ1冊。
書誌情報
- 定価
- 2,035 円(税込)
- 電子書籍価格
- 2,035 円(税込)
- ジャンル
- 政治・経済・社会
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2016年12月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 256ページ
- ISBN
- 978-4-86528-165-1
- Cコード
- C0336
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
実際の調査の質は、はっきりいって玉石混淆である。調査とはいえない調査や、調査まがいの商行為も目立つ。また、最終章で述べるように、調査自体がやりにくくなってきており、そのことが調査の質の低下を招いている。このままでは、社会調査は、調査の質低下→調査不信拡大→調査非協力増大→調査の質低下→……、という悪循環を脱することができなくなる。
調査者の側では、与えられた環境の中でも、質の維持・向上に努力すべきである。同時に、調査結果を受け取る側でも、調査=科学的という迷信(?)の下に無条件に鵜呑みにするのでも、逆に「あてにならないもの」としてまったく無視するのでもなく、それぞれの調査の価値を正しく評価することが必要だろう。
(「はじめに」より)