句集 不純

俳人佐藤文香プロデュース。 山田耕司の第二句集。

書誌情報

定価
1,650 円(税込)
ジャンル
刊行日
2018年07月31日
判型/ページ数
四六判 上製 135ページ
ISBN
978-4-86528-206-1
Cコード
C0092
重版情報
2
装幀・装画
松田行正+杉本聖士/装幀、山口晃/装画

内容紹介

俳人佐藤文香プロデュース。 山田耕司の第二句集。 変でポップな重低音が秀でた言葉に響く。 現代重要の俳人の最新句集は、 インパクト大にしてマイペースなリズムを刻む。 かつて、小林恭二『実用 青春俳句講座』(ちくま文庫)に最年少で参加した天才青年・山田耕司の第二句集! 一度は俳句から離れていた山田だが、2011年『超新撰21』(邑書林)でふたたび注目され、昨年刊行されたアンソロジー『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』(左右社)では、〈かわいい〉若手俳人の読み解き実況を担当した。今一番脂の乗った俳句作家の一人である。 『不純』から、今日の気分で十句挙げてみよう。 ロー石の線路の果てのおはぎもち 面影に天ぷらそばを持たせけり 輪投げの輪かぶりて春を惜しむなり 眼の球はぬれつつ裸ふきのたう 脱がせあふ服は迷彩ほととぎす みつ豆の叱る側だけ泣きながら まほろばや手なりに馴らす灰に沖 焚き火より手が出てをりぬ火に戻す 絵日傘の遺品となるは今日ならず 菜の花や地下に便座のあたたまり 滲み出すユーモアが、練れた文体のなかで踊る。BLあり怪談あり、とにかく読み物として面白い。山田の代表作といえば〈少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ〉だが、それに勝るインパクトの作品が満載だ。構成は佐藤文香が担当し、デザインは松田行正氏、表紙は山口晃氏にお願いした。(佐藤文香)

目次

一  ボタンA

二  身から出たサービス

三  目隠しは本当に要らないんだな

四  握手なら手を握れ、手を

五  山田耕司 VS 山田耕司

六  眼球は常に全裸

七  あ、また花束だ。

八  耳に、たぶ。口には、びる。

九  地球のある方が下

十  脱ぎたては柔らかい

『句集 不純』に関する情報

著者プロフィール

山田耕司 (ヤマダ・コウジ)

1967年生、群馬県桐生市在住。俳句同人誌「円錐」編集人。

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