死んでみた

死んでみた

信越のある村、一家十四人家族に生まれ、戦争とその後の移りゆく時代を真摯に生きた一人の女性がいる。人間関係の荒波に翻弄されたその人生を描き切る、ジァンジァン劇場主渾身のラストメッセージ。

書誌情報

定価
1,980 円(税込)
ジャンル
刊行日
2018年10月30日
判型/ページ数
四六判 並製 224ページ
ISBN
978-4-86528-215-3
Cコード
C0093
装幀・装画
鈴木美里/装幀、宮沢美智子/写真

内容紹介

その女性は、死の淵にあってどんな哲学者にも負けない毅然とした深みを湛えていた──。
それぞれに翳りを宿して、復員してきた兄たち。出会いの不幸に端を発し、苦悩と煩悶の人生を歩む女たち。我が娘との出会い直し。
兄弟や親族に降りかかる運命に心を寄せ、変わりゆく時代と人間のはざまで生涯を送った女性の鮮やかな一生。小劇場ジァンジァンで30年間に渡り数多の伝説の舞台をプロデュースしてきた高嶋進が小説として描き出す。 表題作に加え、地域を支え、地域に生きる知情意の塊のような宮司との出会いをとおして、高橋竹山、中村伸郎、朝比奈隆の想い出を蘇らせる「老賢者 祝翁」を収録。

目次

死んでみた
老賢者 祝翁
あとがき

『死んでみた』に関する情報

著者プロフィール

高嶋進 (タカシマ・ススム)

1932年、新潟県生まれ。ジァンジァン開設者、文筆家。青山学院大学文学部卒業。69年渋谷ジァンジァン、77年名古屋ジァンジァン、80年沖縄ジァンジァン、83年座間味ジァンジァンを開設。著書に『ジァンジァン狂宴』『ジァンジァン怪傑』『ジァンジァン終焉』『八十歳の朝から』『この骨の群れ/「死の棘」蘇生』『崖っぷちの自画像』『道化師の性』『死んでみた』(いずれも左右社)がある

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