公衆衛生の論点 その記録

公衆衛生の論点

その記録

今、公衆衛生は新しい「黎明期」を迎えている。

書誌情報

定価
4,620 円(税込)
ジャンル
刊行日
2019年04月30日
判型/ページ数
四六判 上製 543ページ
ISBN
978-4-86528-232-0
Cコード
C0047
装幀・装画
鈴木美里(キトミズデザイン)/装幀

内容紹介

チャドウィックから始まる公衆衛生の制度の中で、「個人」の立場はどのような形で論じられたか。「個人」の挑戦はどのようなものであったか。公衆衛生研究の第一人者が挿話や引用を交えつつ、自身の歩みとともに公衆衛生が抱えてきた論点を探る。疾病克服を担う公衆衛生の実現を目指し「集団医学の推進」を提言する著者による一冊。

目次

はじめに 
青年のロマンス
 原点に還る
 旅に思う 
 大阪大学アジア医学踏査隊活動日誌
 全国行脚放浪記
青年の反抗
 インターン闘争小史 
 若年医師労働力の変動 
 医薬分業論争の史的考察 
 英国NHS機構改革に関する史的一考察 
先人の論点
 適塾と公衆衛生 
 巨大な医療の地平を開いた医師―徳田虎雄― 
 星を見て地図をつくった科学者―伊能忠敬― 
 現代の長与専斎―松浦十四郎先生を偲ぶ 
 大阪の公衆衛生:集団医学の道
健康づくりの歩み
 健康日本21の意義
 福島で何が起こったか―公衆衛生の視点からの報告―
 特定健診・保健指導の意義と展望
 ポールを持ったウォーキングのすすめ
 公衆衛生黎明期からこれまでの歩み
 国際共生に向けた健康への挑戦
あとがき

『公衆衛生の論点 その記録』に関する情報

著者プロフィール

多田羅浩三 (タタラ・コウゾウ)

公衆衛生学、大阪大学名誉教授。主な編著書に『公衆衛生の思想ー歴史からの教訓ー』(医学書院、1999年)、『健康日本21推進ガイドライン』(編著、ぎょうせい、2001年)、『公衆衛生ーその歴史と現状ー』(共著瀧澤利行、放送大学教育振興会、2009年)、『健康科学の史的展開』(共著高鳥毛敏雄、放送大学教育振興会、2010年)、『現代公衆衛生の思想的基盤』(日本公衆衛生協会、2011年)などがある。

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