伝説の小劇場ジァンジァンの劇場主が、 稀有な世界を生み出した東西ふたりの版画家の凄みを、深い共感を込めて描き出す。
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ
- 刊行日
- 2019年08月20日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 176ページ
- ISBN
- 978-4-86528-247-4
- Cコード
- C0093
- 装幀・装画
- 鈴木美里/装幀
内容紹介
ランボーや金子光晴の詩の世界に版画を添え、 その一方でキリシタンと原爆の歴史を背負った長崎の街を彫り続けた田川憲。 谷崎潤一郎らの文学者に深く愛され、ニーチェのことばを板画にした青森の棟方志功。 ふたりは文学者とも呼ぶべき芸術家だった。 伝説の小劇場ジァンジァンの劇場主が、言葉への鋭い感性をもち、 稀有な世界を生み出した東西ふたりの版画家の凄みを、深い共感を込めて描き出す。
田川憲の作品、「人間の丘(続Ⅱ)」(表紙)、物語連作版画「十字架鮫」より抜粋18点、「最后のかくれきりしたん」、および略年譜と、棟方志功「運命板画柵」を収録しています。