人工知能開発のなかで組み込まれてきた「白人性のイデオロギー」とは? AIをめぐる帝国主義的・資本主義的プロジェクトの裏側を探る。
書誌情報
- 定価
- 4,400 円(税込)
- 電子書籍価格
- 4,180 円(税込)
- ジャンル
- 哲学・思想 政治・経済・社会 建築・理工・自然科学
- 刊行日
- 2022年11月30日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 408ページ
- ISBN
- 978-4-86528-348-8
- Cコード
- 0036
- 重版情報
- 1
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士
内容紹介
AI(人工知能)開発のなかで組み込まれてきた「白人性のイデオロギー」とは。
AIは経済を成長させ、労働から人間を解放し、人間の「バイアス」を取り除く「超人的な」機械だと主張されてきた。しかし、その開発の背後には、白人による帝国主義的・資本主義的プロジェクトが隠されていた。
軍事的なプロジェクトとの連携
監視社会と黒人の収監
開発資金を援助する企業が先住民の土地を奪う
白人男性を中心に進められてきた開発――
これまでも人種・ジェンダー・階級に関する差別が起こらないよう「よりよいAIの利用」の必要性が議論されてきたが、それは結果的にAIのイデオロギーを強化していくと著者は指摘する。
AIをめぐる帝国主義的・資本主義的プロジェクトから逃れる道はあるのか。AIの倫理性に鋭く切り込んだ一冊。
【図書新聞】横山美和さんによる『AIと白人至上主義』の書評が掲載されました