留守にしております。
瀧村小奈生
「ねじまき句会」を中心に活動する川柳人・瀧村小奈生の第一句集。
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- ジャンル
- 詩・短歌・俳句・川柳
- 刊行日
- 2024年02月29日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 並製 120ページ
- ISBN
- 978-4-86528-407-2
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 佐野裕哉/装幀
内容紹介
へなちょこなかわいらしさから、上質な言葉遊びまで、瀧村小奈生の魅力がいっぱい詰まった本句集を、こころゆくまで楽しんでほしい。――なかはられいこ
栞:佐藤文香、荻原裕幸、なかはられいこ
【収録作品より】
のがのならなんのことない春の日の
これからが躑躅やんかというときに
完璧な曇り空です。あ、ひらく
吊革のように暮らしていますから
かなしいのかしら和蘭陀獅子頭
畳み方がややこしいけど羽なんだ
靴踏んで、ねえ、白すぎるから踏んで
まだすこし木じゃないとこが残ってる
留守にしております秋の声色で
受話器押しあてれば雪の積もる音
あふれない水でいましょう いよう
【誤記訂正】
『留守にしております。』初版の栞に誤植がございました。
謹んで訂正いたしますとともに、読者様及び関係者の皆様にお詫び申し上げます。
別冊栞 P12
誤「いたしかなさ」というちから
正「いたしかたなさ」というちから
【産経新聞】桑原聡さんによる瀧村小奈生『留守にしております。』の書評が掲載されました