人間らしく生きる 現代の貧困とセーフティネット
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競争に負けた貧困は、自助努力や自己責任の問題といわれた。果たして、貧困とはそんな軽い問題なのか。現在、日本は貧困率先進国第2位。毎年3万人の自殺者。そんな現実を前に不安を消すことはむずかしい。
貧困とその対策としての公的扶助を歴史的に考察し、格差社会からの出口を示す。
はじめに 第一章 現代社会の生活不安定はどこからきているのか 第二章 現代における貧困とは何か 第三章 なぜ社会保障は社会的セーフティネットなのか 第四章 「人間らしく生きる」ためのセーフティネットとは 第五章 公的扶助はどのような歴史を経て成立したのか 第六章 戦前日本の救貧制度はどのようなものであったか 第七章 生活保護制度は何を目的としているか 第八章 生活保護はどのような原理で構成されているか 第九章 最低限度の生活の基準とは何か 第十章 生活保護行政はどのように行われてきたか 第十一章 生存権を問う生活保護裁判とは 第十二章 「人間らしく生きる」権利はどのように成立したか おわりに 参考文献