〈中国思想〉再発見
溝口雄三
中国の近代は、ヨーロッパから輸入しなくても、中国の思想そのものに用意されていた
書誌情報
- 定価
- 1,781 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,781 円(税込)
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2010年05月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 226ページ
- ISBN
- 978-4-903500-29-4
- Cコード
- C0352
- 重版情報
- 2
- 装幀・装画
- 松田行正/装幀
内容紹介
好評につき重版出来!
「儒教侮るべからず。独自の近代化のエンジンを探った泰斗の遺言。」──與那覇潤(帯コメント)
中国の近代は、ヨーロッパから輸入しなくても、中国の思想そのものに用意されていた!そのコアを宋以降の中国思想に求め、それぞれの思想をわかりやすく紹介。
ヨーロッパ的な意味での個人の自由がないことを、中国のマイナス荷とみなすことは正しくない。 むしろ「公」「大同」や「縁」のつながりの中での利他の道徳性に、中国的な個の基盤がある。 そこに改めて注意を向ける必要がある。 ヨーロッパにあるものが中国にない代わりに、 ヨーロッパにないものが中国にあるのである。(本文より)