序文
1 モダニズムの現在
漂うモダニズム
建築のモダニティそして現在という意識
玉葱の皮、或いはクリスタル・ボウル
グローバリゼーションの光と影
空間、領域、知覚
ユニヴァーサリティについて
建築はいかに社会に潜在するものを実現し得るか
2 回想の半世紀
群造形との四十五年
ワシントン大学時代
アーバン・デザイン会議56
回想としての「平和な時代の野武士達」
自分と出会う
言葉、風景、集い─日本の都市・建築の近代化の中であらわれた特性
「アプローチ」の歩みと半世紀
3 時評
ブラジリア再訪
ル・コルビュジエ・シンドローム─日本の近代建築発展の過程において
ルネサンスのまなざし
日本で建築をつくるということ
日本の新しい世代の建築家たち
多焦点都市東京と文化拠点の展開
銀座独り歩き
都市に咲いた小さな異郷
都市住居における社会資本形成は可能か
夏の定住社会
4 追悼
三人の作家が残したもの
画家・岩田榮吉
木村俊彦 建築のための構造家
至高の空間 丹下建三
5 作家と作品
建築家・村野藤吾の世界
インドの建築家・ドーシ
前川國男と現在
静けさと豊かさ 谷口吉生の建築
都市の内から 富永譲
千葉学の建築
矢萩喜從郎 旅人の世界
最後のモダニスト、アンジェロ・マンジャロッティ
ハインツ・テーザー展に寄せて
永遠の青年作家 飯田善國
I・M・ペイへのインタビューを終えて
ロンシャンの礼拝堂と私
今も近くにいるコルビュジエ
東方への旅とラ・トゥーレット
6 書評
限りなく広がる時空の中で
時間の中の建築
林昌二毒本
7 作品に寄せて
独りのためのパブリック・スペース
大きな家・小さな都市
風景の使者─フローニンゲンの実験
ヒルサイドテラスとソーシャル・サスティナビリティ
日本の都市とターミナル文化
あとがき
初出一覧