【週刊読書人】稲田知己さんによる『ハイデッガーの超越論的な思索の研究』の書評が掲載されました
国立高専機構津山高専名誉教授で哲学者の稲田知己さんによる、『ハイデッガーの超越論的な思索の研究』の書評が「週刊読書人」(2022年8月19日号)に掲載されました。
もちろん先行文献の数は多いのだが、洋語であれ邦語であれ、この著者の博捜ぶりはきわだっている。それらの関連モノグラフィーを明敏に批判する作業をとおして、さらには広くベルグソンやフッサールやカントと比較考察することによって、同書は「超越論的思索の歴史における一つの尖端」という斬新なハイデッガー像を提起している。[中略]
同書がこころみているのは、われわれが反復することができるような複数の整合的なモデルを提示することである。そうしてこそハイデッガーの思索を現代に活かすことができるだろう。
ありがとうございました。