【朝日新聞】藤野裕子さんによる『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』の書評が掲載されました
『朝日新聞』(2023年9月23日付)にて、早稲田大学教授(日本近代史)・藤野裕子さんによるサリー・クライン著、服部理佳訳『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』の書評が掲載されました。以下、一部抜粋です。
女性作家は犯罪小説を通して、現実の性差別や暴力を問い、政治・社会の問題に斬り込む。女性はそれを読むことで、安全な場所で暴力の恐怖・脅威と向き合い、自らを鍛え、乗り越えようとするのだという。
かつての私は女性探偵の物語に身を置くことで、自立を模索していたのかもしれない。女性の犯罪小説は時代を切り開き、女性像を刷新し続けてきた。本書を開けば、書き継がれた作品の中から自分にあった物語が見つかるに違いない。
素敵な書評をありがとうございました。