アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち

アフター・アガサ・クリスティー

犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち

アガサ・クリスティーから『ゴーン・ガール』まで、豊富なインタビューとともにたどる女性犯罪小説作家100年史!

書誌情報

定価
3,630 円(税込)
電子書籍価格
3,630 円(税込)
ジャンル
刊行日
2023年07月15日
判型/ページ数
四六判 上製 344ページ
ISBN
978-4-86528-379-2
Cコード
C0098
装幀・装画
田中久子/装幀
Popperfoto/Getty Images/写真

内容紹介

アガサ・クリスティー、パトリシア・ハイスミス、サラ・パレツキー……女性犯罪小説作家100年間の系譜!
英語圏のミステリ読者の8割は女性と言われている。また、近頃大ヒットした犯罪小説の大半は女性によって描かれている。なぜ、日常的に危険に晒される可能性の高い女性が、同じ女性が被害者であることも多い犯罪小説を読んだり書いたりして楽しんでいるのだろうか。
本書では、1920-30年代に黄金時代を築いたアガサ・クリスティから最新のヒット作まで、それぞれの時代の女性犯罪小説作家がどんな魅力的なキャラクターを創造し、どのような考えのもとに作品を執筆しているのかをたどる。さらには女性にとって犯罪小説がどのような意味をもっているのか、豊富なインタビューとともに紹介する。

【西日本新聞】河野聡子さんによる『アフター・アガサ・クリスティー』の書評が掲載されました
【週刊読書人】橋本輝幸さんによる『アフター・アガサ・クリスティー』の書評が掲載されました

目次

第一章  議論をはじめる前に 
第二章  なぜ女性は犯罪小説を読むのか 
第三章  黄金時代──アガサ 
第四章  振りかえり、そして跳躍する 
第五章  私立探偵 
第六章  イギリス警察の女性たち 
第七章  アメリカ警察の女性たち 
第八章  レズビアンの主人公登場 
第九章  黒人、身体障がい者、見える存在、見えない存在 
第十章  法医学に携わる女性たち 
第十一章 キラー・ウィメン、ドメスティック・ノワール、女性に対する暴力 
第十二章 刑事司法、書評とステータス 
謝辞 
アフター・アガサ・クリスティー賞 
解説 
参考文献 
索引 

『アフター・アガサ・クリスティー 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち』に関する情報

著者プロフィール

サリー・クライン (クライン、サリー)

イギリスの文学者、伝記・小説作家。ダラム大学とランカスター大学で修士号を取得、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツやアングリア・ラスキン大学に所属し、ケンブリッジ大学で教鞭をとった。著書であるラドクリフ・ホールの伝記Radclyffe Hall: a Woman Called John、評論Lifting the Taboo: Women, Death and Dyingなどで文学賞を受賞している。ほかにゼルダ・フィッツジェラルド、ダシール・ハメットの伝記など、本書を含め12冊のノンフィクションと2冊のフィクションを執筆した。2022年没。本書が最後の著書となった。

服部理佳 (ハットリ・リカ)

翻訳家。早稲田大学法学部卒業。主な訳書に、『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』『オン・ザ・カム・アップ』(岩崎書店)、『失われた芸術作品の記憶』(原書房)、『わたしは贋作』(早川書房)ほか。

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