【週刊読書人】橋本輝幸さんによる『アフター・アガサ・クリスティー』の書評が掲載されました
『週刊読書人』(2023年9月29日号)にて、SF研究家・書評家の橋本輝幸さんによるサリー・クライン『アフター・アガサ・クリスティー』の書評が掲載されました。以下、一部抜粋です。
中盤以降では現代の犯罪小説における女性主人公の表象とその変遷が書かれる。ここが本書の読みどころだ。第五章から七章にかけては私立探偵や警察官の主人公たちとそのキャラクター造形が紹介され、現実の女性の労働や社会参加の反映や、現実が理想とは程遠いがゆえにフィクションに託された願いを感じられる。レズビアンの主人公たちが次々と紹介される第八章「レズビアンの主人公登場」も充実しており、熱意を感じるパートだ。(中略)このように著者は一貫して女性の前に立ちふさがる困難に関心を向けている。
素敵な書評をありがとうございました。