【毎日新聞】渡邊十絲子さんによる『汚穢のリズム』の書評が掲載されました
『毎日新聞』(2024年3月16日号)「今週の本棚」コーナーにて、詩人・渡邊十絲子さんによる酒井朋子、奥田太郎、中村沙絵、福永真弓著『汚穢のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』の書評が掲載されました。以下、一部抜粋です。
この本は、さまざまな汚穢の現場にいる人たちの文章を集めたものだ。古民家に出没する大きな虫、豚の人工授精や鶏の解体、自発的に体を動かせない人への排泄解除、海のにごり。汚れはすべて生命活動のしるしである。それなのに汚れを見えない場所に隔離して「なかったこと」にしたがるわれわれの感覚は、おかしなことになっているのではないか。ここにおさめられた文章はどれも短く、スタイルもさまざま。どこからでも読めて、虚構の清潔さを演じることに疲れた心が解放される。
素敵な書評をありがとうございました。