【信濃毎日新聞】『宇宙人のためのせんりゅう入門』の書評が掲載されました
『信濃毎日新聞』(2024年6月8日号)にて、暮田真名『宇宙人のためのせんりゅう入門』の書評が掲載されました。以下、一部抜粋です。
具体的にどう作ればいいのか、川柳は俳句とどう違うのか、五七五は必ず守らなければならないのか、意味のわからない作品はどう鑑賞すればいいのか、まさにここを知りたい、というポイントがまるでツボを押されるように解説されていく。きわめて実用的な入門書である。
この本のいちばんのポイントは、川柳という形式が徹底してマイノリティーのための表現として説明される点にある。
クレダは「『サラ川』にない現代川柳の特徴は『普通』からこぼれ落ちていこうとするものに目を向けていること」と説明する。この社会の「普通」に適応できないと感じたことのある人、自分は宇宙人かもしれない、と思ったことのあるすべての人に開かれた一冊だ。
素敵な書評をありがとうございました。