【月刊 アートコレクターズ】『パンデミックとアート 2020-2023』の著者インタビューが掲載されました
『月刊 アートコレクターズ』(2024年8月号)にて、弊社刊行の『パンデミックとアート 2020-2023』の著者である椹木野衣さんのインタビューが掲載されています。以下、一部抜粋です。
アートは意識的にせよ無意識的にせよ、その時々の空気感や肌感覚を吸収し、何らかの形でそれらを表現しています。…(中略)…同じく時代を記述する方法に歴史がありますが、歴史はあくまで勝者が書く物語で、敗者は不可視化されます。一方で、歴史によって不可視化されている要素を拾い上げるのがアートです。…(中略)…批評家としての私の姿勢も同じです。私は日本の戦後美術を指して、同じ問題が反復し続け通史が生まれない「悪い場所」と指摘しましたが、たとえそこから抜け出せなくても、歴史に飛躍するべきではないと考えています。その根底に留まって言語化することが批評家としての責務ではないでしょうか。
素敵な記事をありがとうございました。