わたしだって、魂だけならきっとギリシャ人になりきれる。『カンマの女王』メアリ・ノリスの傑作エッセイ!
書誌情報
- 定価
- 2,640 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ 実用・語学・ビジネス
- 刊行日
- 2024年01月15日
- 判型/ページ数
- 四六判変形 並製 240ページ
- ISBN
- 978-4-86528-403-4
- Cコード
- C0092
- 装幀・装画
- 装幀/松田行正+杉本聖士
内容紹介
知的好奇心が人生を決める。
この人の場合、対象はギリシャ語だった。
ぼくも同じ道を歩いたから喜びがよくわかる。
──池澤夏樹
伝統ある雑誌「ニューヨーカー」で24年間にわたり校正係を勤めた“カンマの女王”こと、メアリ・ノリス。
彼女が生涯をかけて愛してきたギリシャ語、ギリシャ神話、ギリシャのすべてについて、
あふれる愛とともに語ります。
オハイオ州の田舎に生れ、語学なんて苦行だとしか思っていない消防士の父のもとで育ったノリス。
ラテン語を学ばせてもらえなかったことから始まった彼女のギリシャ語との出会いは、
ある日偶然モンティ・パイソンがギリシャ神話をネタにした映画を見て、
ふとギリシャにゆきたいと思ったこと。
上司で大のギリシャびいきのエドに導かれ、ギリシャ語の世界に身も心も夢中になって──。
女神アテナに自分をなぞらえた学生時代のこと。初めてのギリシャ旅行のこと。
ギリシャ悲劇を通じて、母との関係を見つめ直せたこと。
コンプレックスだった自分の容姿の話題からも自由になれたこと。
憧れの作家に会いに行ったこと。
アルファベット順の歴史、ギリシャ文字の英語読みとかのウェブスターの関係、
ギリシャ由来の英語のあれこれなどなど、十分すぎる語学蘊蓄とともに描く、
全語学好き、ギリシャ好き、英語好きに送る、一気読み必至の名エッセイ!
[「It's Greek to me.」=「(ギリシャ語みたいに)ちんぷんかんぷん」という意味の英語の慣用句]
【図書新聞】玉木史恵さんによる『GREEK TO ME』の書評が掲載されました