ゴーイング・メインストリーム 過激主義が主流になる日

ゴーイング・メインストリーム

過激主義が主流になる日

大衆化した過激主義の現状を、潜入操作で解き明かす!

書誌情報

定価
2,640 円(税込)
電子書籍価格
2,640 円(税込)
ジャンル
刊行日
2024年06月15日
判型/ページ数
四六判 並製 400ページ
ISBN
978-4-86528-416-4
Cコード
C0036
重版情報
1
装幀・装画
水戸部功/装幀

内容紹介

なぜ彼らはごく普通の人々を魅了するのか?
過激主義は「周縁」のサブカルチャーではない、もはや主流なのだ。

フェミニストで研究者・ジャーナリストの著者が、大衆化した過激主義の現状を、潜入操作で解き明かす!

・公の場で発言する女性たちに集中するインセルの攻撃
・トランスフォビアによって連携する、超保守主義とTERF
・巧みな偽情報作戦を展開する気候変動懐疑論者
・「イギリス女王は爬虫類だ」反ワクチンの陰謀論
・BLMを非難する「ホワイト・ライブズ・マター」
・さまざまな過激主義者を裏でつなげるQアノン
・ロシアが仕掛けるリベラリズムへの闘い



2021年のアメリカ議会議事堂襲撃事件の暴徒のうち、典型的な極右過激主義者は1割足らず。
中心になったのはホワイトカラーの専門職で、女性も少なくなかった。
エコファシズムや悪魔主義のミソジニー、Qアノンに感化されたナショナリズムなどのハイブリッドのイデオロギー
──彼らはネットワークを駆使して連帯し、現実世界へと暴力を持ち込むのだ。

目次

まえがき
はじめに

第1章 過激主義の主流化
 ──ゴーイング・ダークからゴーイング・メインストリームへ

第2章 サブカルチャーの創生
 ──インセルの潜入調査

第3章 ネットワークの構築
 ──気候変動否定論者の世界

第4章 オルトメディアの興隆
 ──ホワイト・ライブズ・マター

第5章 バックラッシュの誘発
 ──トランスフォビアの究明

第6章 大衆の説得
 ──反ワクチンネットワークの世界

第7章 代理戦争の遂行
 ──ロシアによる反リベラリズムの戦い

第8章 わたしたちにできること
 ──5人の専門家による15の提案

謝辞
解説 清水知子

『ゴーイング・メインストリーム 過激主義が主流になる日』に関する情報

著者プロフィール

ユリア・エブナー (エブナー、ユリア)

1991年ウィーン生まれ。戦略対話研究所(ISD)上席主任研究官。オンライ ンの過激主義、偽情報、ヘイトスピーチなどを研究対象とする。研究結果をもと に、国際連合、北大西洋条約機構、世界銀行ほか数々の政府機関や諜報機 関に対してアドバイスを行っている。「ガーディアン」「インディペンデント」などに 寄稿。著書『The Rage: The Vicious Circle of Islamist and Far-Right Extremism』(I.B.Tauris & Co Ltd、2018年、未邦訳)で、「シュピーゲル」 のベストセラー、2018年ブルーノ・クライスキー賞を受賞。『Going Dark: The Secret Social Lives of Extremists』(邦題:ゴーイング・ダーク 12の過激主 義組織潜入ルポ、左右社刊)は各紙で賞賛された。

西川美樹 (ニシカワ・ミキ)

西川美樹(にしかわ・みき)翻訳家。訳書にユリア・エブナー『ゴーイング・ダーク』(左右社)、ウィル・ソマー『Q アノンの正体』(河出書房新社)、エドウィン・ブラック『弱者に仕掛けた戦争』(共 訳、人文書院)、 パメラ・ロトナー・サカモト『黒い雨に撃たれて』(共訳、上下巻、 慶應義塾大学出版会)、ブランコ・ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』、 ジェイ ムズ・Q・ウィットマン『ヒトラーのモデルはアメリカだった』(以上みすず書房)など。

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