ゴースト・フォレスト

ゴースト・フォレスト

いまを生きる中国系移民を描き、北米で絶賛された新しい家族小説

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書誌情報

定価
3,080 円(税込)
ジャンル
刊行日
2025年03月27日
判型/ページ数
四六判 316ページ
ISBN
978-4-86528-461-4
Cコード
C0097
装幀・装画
森敬太/装幀

内容紹介

春節のときにだけ再会できる離ればなれの家族、
それは宇宙飛行士の家族(アストロナット・ファミリー)と呼ばれた。

1997年、中国本土返還──。
家族のために香港で働き続けることを決意した父を残し、私たちはバンクーバーへ移住した。

三歳半のときに親に連れられて香港を離れ、カナダが「故郷」となった「私」。
カナダで生まれ、すっかり英語圏の文化に生きる妹。
父を残して移住し、幼い子どもたちを育て上げた母。
そして、ひとり香港に残り、働き続けることを決意した父。

父が病床に伏したとき、
家族それぞれの胸中によみがえる孤独、わだかまり、そして温かな想い。
繊細で詩的な筆致で描く、ある家族の物語。

アメリカとカナダで刊行され、Amazon Canada First Novel Award、 Rakuten Kobo Emerging Writer Prize(ともに2022年)を受賞するなど高く評価された、 著者の自伝的デビュー小説。

どうしよう、
父さんに「I love you.」といちども言えなかったら──

『ゴースト・フォレスト』に関する情報

ピク・シュエン・フォン (Pik-Shuen Fung)

香港生まれ、バンクーバー育ちのカナダ人作家。アメリカの大学で美術を専攻し、スクール・オブ・ビジュアル・アーツで修士号を取得。ビジュアル・アーティストとしても活躍している。ニューヨーク在住。デビュー作である本書はアメリカとカナダで刊行され、Amazon Canada First Novel Award、Rakuten Kobo Emerging Writer Prize(ともに2022年)を受賞するなど高く評価され、イタリアやトルコなど複数の国で翻訳されている。

神崎朗子 (カンザキ・アキコ)

翻訳家。上智大学文学部英文学科卒。おもな訳書にF・B・アルバーティ『私たちはいつから「孤独」になったのか』(みすず書房)、C・クリアド=ペレス『存在しない女たち』(河出書房新社)、A・A・オウラヴスドッティル『花の子ども』(早川書房)、アンジェラ・ダックワース『やり抜く力 G‌R‌I‌T』(ダイヤモンド社)、J・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』、K・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』(ともに大和書房)などがある。

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