建築を愛する人の十二章
香山壽夫
環境と調和した建築群で知られる建築家が、 建築を見る楽しみ、作る喜びを、詩情あふれる文で伝える
書誌情報
- 定価
- 1,676 円(税込)
- ジャンル
- 建築・理工・自然科学
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2010年03月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 220ページ
- ISBN
- 978-4-903500-26-3
- Cコード
- C0352
- 装幀・装画
- 松田行正/装幀
内容紹介
美しい都市も、美しい自然も、建築と共にある。 そして人生も自分も、建築から広がる。
「彩の国さいたま芸術劇場」等、環境と調和した建築群で知られる建築家が、 建築を見る楽しみ、作る喜びを、詩情あふれる文で伝える。
支えるものは、必ず他の何かによって支えられている。
このことが、柱の美しさを生み出す根底にある。
支え、そして同時に支えられる、このことは、私達の生きている物理的世界の秩序であり、また同時に、人間社会の秩序である。
私達の秩序感覚は、この仕組み、あるいは秩序によってつくられている。
従って、私達の美的な判断は、支え、支えられるかたちに、鋭敏に反応するのである。
(「第八章 支える柱」より)