日本人の住まいと住まい方
平井聖
わたしたちの生活の今昔が立体的に見えてくる1冊
書誌情報
- 定価
- 1,980 円(税込)
- 電子書籍価格
- 2,068 円(税込)
- ジャンル
- 歴史・人類学 建築・理工・自然科学
- シリーズ
- 放送大学叢書
- 刊行日
- 2013年03月30日
- 判型/ページ数
- B6判 並製 232ページ
- ISBN
- 978-4-903500-89-8
- Cコード
- C0352
- 装幀・装画
- 松田行正+杉本聖士/装幀
内容紹介
多数の図版でみる日本人の生活空間の建築史。 住居という建造物は、ひとびとの生活の数だけ無数にありながら、歴史にきわめて残りにくい。たった数百年前の暮らし方でさえ、明らかにすることは非常に難しい。そんな失われた日本人の暮らし方を、日本建築史の専門家で長くNHK大河ドラマの時代考証にも携っている著者が〈ねる〉〈たべる〉〈くつろぐ〉など15のキーワードを軸に、多数の図版とともにていねいに解き明かす。 日本の隣国、中国・韓国の暮らし方とも比較。わたしたちの生活の今昔が立体的に見えてくる1冊。
『吾輩は猫である』を読むと、くしゃみ先生の家の生活の様子がよくわかる。 (…)小説の中で、くしゃみ先生は、奥の二部屋を寝室にあてている。夫婦と生まれて間もない赤ん坊が南の部屋に、子供たちが北の部屋にと、夫婦と子供たちが分離して寝ていることが読みとれる。当時の寝方としては画期的なことで、漱石が進歩的な生活感をもっていたことがわかる。」(本文より)