【西日本新聞】河野聡子さんによる『マーメイド・オブ・ブラックコンチ』の書評が掲載されました
詩人・河野聡子さんによる、モニーク・フェロイ著、岩瀬徳子訳『マーメイド・オブ・ブラックコンチ』の書評が2023年6月3日の西日本新聞に掲載されました。以下一部抜粋です。
本作はカリブ海を舞台にした大胆な人魚譚である。著者はこの作品について「太古に追放された女性を現代に再融合させる試み」と述べている。非現実が日常の出来事と融合するマジックリアリズムの手法は実にこれにふさわしい。筆致は写実的で臨場感にあふれ、海から引き揚げられる人魚の描写はまさに現実で起きたかのようだ。
素敵な書評をありがとうございます。