【アジア経済】高桑史子さんによる『ハレルヤ村の漁師たち』の書評が掲載されました
『アジア経済』2023年6月号 書評コーナーにて、人類学者の高桑史子さんによる初見かおり『ハレルヤ村の漁師たち
スリランカ・タミルの村 内戦と信仰のエスノグラフィー』が紹介されました。
以下、一部抜粋です。
本書は第一部「ハレルヤ村との出会い」,第二部「ヴェラ家と周辺の人々」,第三部「シシリア婆さんの帰郷」の3部構成であり,かつて住んでいた漁村ぺルンカリパトゥ村からマナー島にある避難民キャンプ地(収容施設)「ハレルヤ村」に移動させられた人たちの日常と周辺の出来事が描かれる。単なる年代ごとの記録にとどまらず,戦争状態で生きざるをえなかった人々の壮絶な生と死と,再生の記録であり,恐怖と絶望の日々を生きてきた人たちの生きる勇気を理解しようとする著者の葛藤が描かれる。(中略)本書は恐怖や絶望のなかでも人間の尊厳を失わない人々を讃える書である。勇気ある聖職者やハレルヤ村の人たちの崇高な姿に心を打たれた。
素敵な書評をありがとうございました