【週刊新潮】渡邊十絲子さんによる『カタルーニャ語 小さな言葉 僕の人生』の書評が掲載されました
詩人の渡邊十絲子さんによる、田澤耕『カタルーニャ語 小さな言葉 僕の人生』の書評が「週刊新潮」(2022年8月4日号)に掲載されました。
先行きの見通しが確定しないまま銀行員をやめるのもなかなかの勇気だと思うが、著者は学者に転身するために論文をたくさん書き、大学に職を得て教員になった。それもまた容易なことではないが、この本に涙ぐましさはない。こういう状況になったから、このようにした。その柔軟な姿勢がこの本の見どころなのだ。[中略]
カタルーニャ語の辞書をつくる、カタルーニャ語で本を書き現地でベストセラーになる。自分では「それをするには力が足りない」と思っているが、足りなさをどう補うかという方へ頭がどんどん回転していく。その行動力と展開の速さが小気味よい。他者からの評価をおそれない、いさぎよい魂を見る。勇気がわく。
ありがとうございました。