『艶歌 愛しき人よ』中野文擴
この恋の育ての親は雨だろう
わが旅はやがて母なる河に着く
敗戦と言わなかったな 男たち
わが旅はやがて母なる河に着く
敗戦と言わなかったな 男たち
恋しい人を思い、そっと涙したあの日の記憶――。
目次
男
女
母
父
命
あとがき
中野文擴(なかの・ぶんかく)川柳歴約40年。神戸新聞KCCほか川柳教室講師、月刊誌「御堂さん」選者、FM宝塚川柳コーナーなど川柳人として、またエッセイストとして活躍中。「現代川柳」編集委員、ふあうすと川柳社理事。神戸芸術文化会議会員。神戸市文化活動功労賞受賞。著書に句集『おふくろ』『風の盆』、童話集『春風君と学長先生』などがある。