ノーベル文学賞受賞作家ヘミングウェイの世界的名作が、第一人者による新訳でよみがえる。

書誌情報

定価
2,200 円(税込)
ジャンル
刊行日
2022年09月30日
判型/ページ数
四六判変形 上製 196ページ
ISBN
978-4-86528-334-1
Cコード
C0097
重版情報
1
装幀・装画
川名潤/装幀、芳賀あきな/装画

内容紹介

ノーベル文学賞受賞作家アーネスト・ヘミングウェイの世界的名作が第一人者による新訳でよみがえる。
マカジキと対峙する老人は、「老い」と「弱さ」に向き合うひとりの人間だった。
老人と漁を共にする「boy」を、「少年」ではなく「若者」と解釈することで、老人の「弱さ」を浮かび上がらせ、世界的名作に新たな光を当てる。
老人・サンティアゴのモデルとなった人物を訪ねたエピソードをおりまぜた、訳者・今村楯夫氏による解説も掲載。
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サンティアゴとマノリンの関係を「老人対少年」でなく「老人対若者」とみなすと、対話する言葉のみならず態度もかなり違って見えてくる。老人のサンティアゴはマノリンという屈強な頼り甲斐のある若者に日常生活においても精神的にも、かなり依存している。自らの「老い」を認識しているがゆえに、その「老い」にまさる強靭な精神性を求めてい ると言えよう。(訳者解説より)
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【毎日新聞】『新訳 老人と海』書評掲載
【新文化】『新訳 老人と海』書評掲載
【図書新聞】楠田純子さんが『新訳 老人と海』をご紹介

目次

老人と海
訳者解説

『新訳 老人と海』に関する情報

著者プロフィール

アーネスト・ヘミングウェイ (Hemingway, Ernest)

一八九九年七月二一日、イリノイ州シカゴ郊外、オーク・パークに生まれ、幼少期から狩猟と釣りに興じる。一九一八年四月、アメリカは第一次世界大戦に参戦。七月、イタリア戦線にて脚部に重傷を負う。新聞記者を経て、『日はまた昇る』(一九二六年)、『武器よさらば』(一九二九年)。『老人と海』(一九五二年)を出版。一九五四年度ノーベル文学賞受賞。一九六一年七月二日、自宅にて猟銃自殺。

今村楯夫 (イマムラ・タテオ)

一九四三年静岡県富士市生まれ。ニューヨーク州立大学大学院博士課程修了。東京女子大学名誉教授。専門は現代アメリカ文学。主な著書は『現代アメリカ文学 青春の軌跡』(研究社)。『ヘミングウェイと猫と女たち』(新潮社)、『ヘミングウェイの言葉』(新潮社)、『「キリマンジャロの雪」を夢見て』(柏艪社)、『スペイン紀行 ヘミングウェイとともに内戦の跡を辿る』(柏艪社)、『ヘミングウェイのパリ・ガイド』(小学館)、『ヘミングウェイ 人と文学』(東京女子大学)、『ヘミングウェイの流儀』(共著、日本経済新聞出版社)、『お洒落名人 ヘミングウェイの流儀』(共著、新潮社)、『ヘミングウェイとパウンドのヴェネツィア』(共著、彩流社)など。『ヘミングウェイ大辞典』(監修、勉誠出版)、訳書にレイモンド・フェダマン『嫌ならやめとけ』(水声社)、レイモンド・フェダマン『ワシントン広場で微笑んで ある愛の物語』(本の友社)。日本ヘミングウェイ協会顧問。日本におけるヘミングウェイ研究の第一人者である。

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