表現者たち 世界を動かしたアートとデザインの系譜

表現者たち

世界を動かしたアートとデザインの系譜

4000年にわたる壮大な表現の発展を偉人たちの功績でたどる。創造のエネルギーに満ちたアートとデザインの歴史!

書誌情報

定価
5,280 円(税込)
ジャンル
刊行日
2026年09月28日
判型/ページ数
四六判変形 440ページ
ISBN
978-4-86528-532-1
Cコード
0036
重版情報
1
装幀・装画
ブックデザイン/松田行正、デザイン協力/倉橋弘+内田優花+山内雅貴+金里香+菊村龍之介

内容紹介

紀元前から現在までーー
4000年にわたる壮大な表現の発展を偉人たちの功績でたどる。創造のエネルギーに満ちたアートとデザインの歴史!

観察を表現の柱にしたレオナルド・ダ・ヴィンチ
コンセプチュアル・アートの先駆けとなった仙厓義梵
「選ぶこと」をアートにしたマルセル・デュシャン
無意味を発展させたアンディ・ウォーホル
「読点」で「間」をあらわした松岡正剛

半世紀以上にわたりグラフィック・デザイナーとして活躍し、デザインの視点から人類史を読み解く本を数多く執筆してきた松田行正が選んだ「アートとデザイン界のパイオニア」101人。
紀元前から現在までーー宗教革命・産業革命・世界大戦などの世界史的な出来事を経て人びとの価値観が大きくかわり、また技術革新により創造のあり方までもが移り変わっていくなかで、表現者たちは時代とどう対峙し、常識を打ち破るような表現を生み出してきたのか。
グラフィック・デザイン、絵画、写真、映画、音楽、建築、科学などジャンルを横断し、表現が連鎖しながら発展していく様を当時の時代背景とともに読み解き、表現者たちの創造の源泉にせまる。

表現のヴァリエーションが増えれば、それだけ世界は楽しくなる。

【本書に登場する人物(抜粋)】
Ⅰ 17世紀以前
系統樹をデザインしたポルピュリオス
楽譜記譜法の原型を考案したグイード
地図で世界の「イメージ」を確立したメルカトル

Ⅱ 17~18世紀
トリミングとレイアウトの妙味を示した俵屋宗達
アイ・トリックをはじめて用いたホガース
『百科全書』を編纂したディドロ

Ⅲ 19世紀
「スピード」感を描いたターナー
世界初のサン・セリフ体(ゴシック体)をつくったキャズロン四世
鶏頭図で衝撃を与えたナイチンゲール
映画への橋渡しとなるコマ撮りの可能性を示したマイブリッジ
骨組みをそのまま装飾にしたエッフェル

Ⅳ 20世紀
完全な抽象を求めたモンドリアン
アートの極北を示したマレーヴィチ
シンプルな広告表現のフォーマットをつくったベルンハルト
ペンギン・ブックスなどに発展していく本の型をデザインしたマーダーシュタイク
周縁レイアウトにこだわったチヒョルト

Ⅴ 21世紀
極大と極小を対比させたバーク゠ホワイト
決定的瞬間を演出した亀倉雄策
「ハート」と「かわいい」を結びつけた内藤ルネ
「読点」で「間」をあらわした松岡正剛
本の触感に「重さ」を加えた戸田ツトム

◉豊富な図版、450点以上を収載
◉小口や背に偉人たちの顔が浮かぶ、仕掛けが楽しい造本

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この「変えてもいいかたち」とは、「常識」のことでもある。この「リフォーム(改革)」が、「リ・フォーム(かたちを変える)」をともなうという発見が「モダン」と結びついた、というわけである。 ただし、もっと視野を広げれば、「かたちを変える」は、モダニズム以前から行なわれてきた。 本書で採り上げた一〇一人は、この「かたちを変える」を実践した、いわばアート&デザイン界のパイオニアたちである。
「はじめに」より

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目次

Ⅰ 17世紀以前
001 世界初の舞踏譜を導いた禹
002 宇宙を数字で描いたピタゴラス
003 系統樹をデザインしたポルピュリオス
004 「わかりやすさ」を求めたアルクイン
005 「てるむくり」を発明した空海
006 楽譜記譜法の原型を考案したグイード
007 運動を目に見えるかたちにしたオレーム
008 透視図法を発見したブルネレスキ
009 かたちを変えることをはじめたヤン・ファン・エイク
010 カバラ秘法を印刷術に応用したグーテンベルク
011 書体ローマン体を完成させたジェンソン
012 遠近法に印象を加えたマンテーニャ
013 造本革命を起こしたマヌーツィオ
014 観察を表現の柱にしたレオナルド
015 観察画のスタイルを確立したデューラー
016 びっしりぎっしりを崇高にまで高めたアルトドルファー
017 地図で世界の「イメージ」を確立したメルカトル
018 「触覚」を美に加えた千利休
019 「余白」に意味を見つけた長谷川等伯

II 17~18世紀
020 トリミングとレイアウトの妙味を示した俵屋宗達
021 ハーフ・シャドー絵画をはじめたカラヴァッジョ
022 太陽系を幾何図形であらわしたケプラー
023 方位の変わらないロードマップをつくったオギルビー
024 激しい風雨を線であらわしたレンブラント
025 覗き見絵画のフェルメール
026 アイ・トリックをはじめて用いたホガース
027 「オールド」書体を「モダン」に導いたバスカヴィル
028 具体を抽象して普遍的な命題へと変えたオイラー
029 「世界は一冊の書物である」ディドロ
030 コンセプチュアル・アートの先駆けとなった仙厓義梵
031 余白を極めた長澤蘆雪
032 統計グラフのスタイルを確立したプレイフェア

III 19世紀
033 浮世絵に二値表現をもたらした葛飾北斎
034 科学的データに印象を加えたフンボルト
035 「スピード感」を描いたターナー
036 ネッカー立方体で視覚心理学の道を拓いたネッカー
037 サン・セリフ体をつくったキャズロン四世
038 静止画を動かすことに成功したプラトー
039 デザイン文字に過激に挑戦したグランヴィル
040 鶏頭図で衝撃を与えたナイチンゲール
041 運動をグラフィカルに表現したマレー
042 コマ撮りの可能性を示したマイブリッジ
043 骨組みをそのまま装飾にしたエッフェル
044 地を図に昇格させたモリス
045 様式のコラージュで建築物を建てたシュヴァル
046 文字を絵の一部としてはじめて使ったシェレ
047 絵画にオールオーバーを持ち込んだモネ
048 レイアウトに「印象」を加えたマラルメ
049 コレクションの美を知らしめたベルティヨン
050 白恐怖から稠密空間を生みだしたヴェルフリ
051 色ベタに着目したロートレック

IV 20世紀前半~半ば
052 完全な抽象を求めたモンドリアン
053 映画のモンタージュ手法を進化させたグリフィス
054 文字に暴力性を持たせたマリネッティ
055 アートの極北を示したマレーヴィチ
056 気配を線であらわしたクレー
057 多視点絵画をはじめたピカソ
058 心理的圧迫を加えるデザインを広めたリート
059 「速度」の暴力性を露わにしたボッチョーニ
060 シンプルな広告表現のフォーマットをつくったベルンハルト
061 ノイズも音楽だといい切ったルッソロ
062 感情をかたちにしたケーラー
063 「選ぶこと」をアートにしたデュシャン
064 「白」をモダニズムの色にしたコルビュジエ
065 ディストピアな未来を描いたフェリス
066 記号でストーリーをつくったリシツキー
067 コラージュで小説を描いたエルンスト
068 プロパガンダ・デザインのスタイルをつくったロトチェンコ
069 本の判型に比率を採用したマーダーシュタイク
070 「明るい未来」をかたちにしたゲデス
071 「速度」と「未来」をデザインしたローウィ
072 三角形、四面体こそ最強のかたちと捉えたフラー
073 数学的なオールオーバーを追求したエッシャー
074 加害現場を作品にしたフォンタナ
075 活版組みでノイズを表現した萩原恭次郎
076 「心の染み」を描いたミショー
077 機械のロマンティシズムに溢れたカッサンドル
078 周縁レイアウトにこだわったチヒョルト

V 20世紀半ば〜21世紀
079 箱アートに徹したコーネル
080 極大と極小を対比させたバーク゠ホワイト
081 連続による「めまい」を演出したシュペーア
082 集め、重ね、切り離したムナーリ
083 無意味表現をはじめたポロック
084 「無音」を作曲したケージ
085 決定的瞬間を演出した亀倉雄策
086 「引き剝がす」をアートにしたロテッラ
087 「虚」アートをはじめた松澤宥
088 経年変化を意図したハミルトン
089 ポップ・アートの起点となったパオロッツィ
090 完璧複製をアートにしたスターテヴァント
091 無意味を発展させたウォーホル
092 「無意味」の極北にたどり着いたオルデンバーグ
093 狂気に身を委ねたライナー
094 新しい「オリジナリティ」を提示した杉浦康平
095 「ハート」と「かわいい」を結びつけた内藤ルネ
096 宇宙を缶詰に封じ込めた赤瀬川原平
097 「画素」アートをはじめたバイルレ
098 「絶望」をアッサンブラージュであらわしたビアード
099 「読点」で「間」をあらわした松岡正剛
100 耽美主義を貫く羽良多平吉
101 本の触感に「重さ」を加えた戸田ツトム

おわりに
図版引用リスト
参考文献

『表現者たち 世界を動かしたアートとデザインの系譜』に関する情報

著者プロフィール

松田行正 (マツダ・ユキマサ)

本のデザインを中心としたグラフィック・デザイナー。自称デザインの歴史探偵。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。『眼の冒険』(紀伊國屋書店)で第37 回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。牛若丸の活動で第23 回佐藤敬之輔賞受賞。近書に、『〈連鎖〉の冒険』(河出書房新社)、『かたちと人類』『書物とデザイン』『宗教とデザイン』『アート&デザイン表現史』『戦争とデザイン』(左右社)、『線の冒険』『眼の冒険』(ちくま 文庫)、『ZERRO 増補新装版』『グラフィック・ビートルズ』(牛若丸)がある。
PUBLICATION

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