海への巡礼 文学が生まれる場所

海への巡礼

文学が生まれる場所

海は文学者たちの憧憬を受け止め、ポエジーへと昇華してゆく。

書誌情報

定価
2,860 円(税込)
ジャンル
刊行日
2023年08月10日
判型/ページ数
四六判 並製 256ページ
ISBN
978-4-86528-376-1
Cコード
0095
装幀・装画
清岡秀哉/装幀

内容紹介

私たちの人生は、見知らぬ暗闇へと還ってゆく旅である──。
どことも知れぬ終点をめざし、人生という旅をしながら人は海へと思いを馳せ、心をはばたかせる。
パリからノルマンディ地方を経て、巡礼の地モン・サン=ミシェルへ。
黒潮がつなぐ紀州と鎌倉、そしてはるか太平洋の沖。
そんないくつかの旅を思い出しながら、海の彼方に思いを馳せ、
作品を生み出してきた文学者たちに新しい光を当てる文芸エッセイ。


描かれる文学者たち
・プルーストのノルマンディ
・ゴーギャンのブルターニュ
・シュルレアリストとモン・サン=ミシェル
・ミルトンの英仏海峡
・ワーグナーとカンタベリ巡礼
・志賀直哉の歩いた道
・ヴェネツィアをさまようパウンド
・飯島耕一のニューヨーク
・ヘミングウェイのパリからの出発
・中上健次の熊野の海
・鎌倉から宋を遠望する源実朝
・レヴィ゠ストロースの航海
・縁へと歩む吉増剛造
ほか

【琉球新報ほか】中条省平さんの岡本勝人『海への巡礼』書評が掲載されました
【朝日新聞】福田宏樹さんによる『海への巡礼』の書評が掲載されました

目次

1 モン・サン=ミッシェル
2 迷路と海 志賀直哉、エズラ・パウンド、飯島耕一
3 ふたつの大洋 メルヴィル、中上健次、源実朝
4 商船と病院船 レヴィ=ストロースと鮎川信夫
5 琉球弧をたどる 柳田國男、柳宗悦、島尾敏雄
6 尾道
補遺 海の作家・ヘミングウェイの青春
あとがき/参考文献

『海への巡礼 文学が生まれる場所』に関する情報

著者プロフィール

岡本勝人 (オカモト・カツヒト)

1954年生まれ。詩人・文芸評論家。評論集に『ノスタルジック・ポエジー 戦後の詩人たち』『現代詩の星座』『「生きよ」という声 鮎川信夫のモダニズム』『詩的水平線 萩原朔太郎から小林秀雄と西脇順三郎』『1920年代の東京 高村光太郎、横光利一、堀辰雄』のほか、詩集『シャーロック・ホームズという名のお店』『ビーグル犬航海記』『ミゼレーレ 沈黙する季節』『都市の詩学』『古都巡礼のカルテット』がある。

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