浅生鴨短篇小説集 四メートルの過去
浅生鴨
太陽は今月末をもって閉店いたします。長年のご利用ありがとうございました。(「太陽の時間」より)
書誌情報
- 定価
- 2,090 円(税込)
- 電子書籍価格
- 1,870 円(税込)
- ジャンル
- 文芸・評論・エッセイ
- 刊行日
- 2024年07月31日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 352ページ
- ISBN
- 978-4-86528-420-1
- Cコード
- C0095
- 装幀・装画
- 名久井直子/装幀、 ナミサトリ/装画
内容紹介
政治風刺、SF、ホラー、ファンタジー、青春小説etc.
ジャンルを超えて描かれる50の摩訶不思議な物語。
太陽の閉店宣言に研究者たちは右往左往し、走馬灯の動画編集者は見知らぬ人の記憶に自分を発見し、警官たちは逮捕権を巡って賄賂合戦、大統領にまで昇りつめたスパイは死の床で最後のミッションを待つーー。
奇想天外な物語が現実世界の歪みを映し出す。
ーー
本文に誤りがございました。訂正して心よりお詫び申し上げます。
※次回以降の重版で修正させていただきます。
〈P.326、13行目〉 (誤)悠禅と立ち上がり (正)悠然と立ち上がり
好評発売中・浅生鴨短篇小説集シリーズ
①『すべては一度きり』
初日の出の操作ミスで起きた元旦の奇跡を描く表題作ほか。羽海野チカ先生推薦!
②『たった二分の楽園』
寿命までもが管理される社会で、人生最期の冒険に出た男の運命は。
③『三万年後に朝食を』
作家と編集者の言い争いに、小説のなかの登場人物まで割り込んできて……。
⑤『五グラムの用心棒』(2025年5月30日発売)
五グラムのイナゴが世界を喰い尽くす。地球に取り残された家族の選択ーー。
〜読者さまの声〜
浅生鴨さんはつくづく不思議な方だなと思います。 どうやったらこんな発想がなされるのだろうかと頭の中を覗かせていただきたいくらい。 本当に1人の方が書いたのだろうかと疑いたくなるほど 色んなジャンルの作品がギュッと詰まった小説集でした。(46歳/飲食店勤務)
毎回1行目から物語の世界に引き込まれています。 私の知ってる日常とは少しズレてるのに、 なぜかイメージできてしまう筆力に毎回圧倒されています。(52歳/会社員)
どこかにありそうな日常を絶妙にズラす、 世界のスケールを壮大にズラす。 浅生先生が生み出す日常の中に、 その世界に実際に行ってみたいね。 でも行ったきり帰ってこれなくなりそう。(30歳/公務員)
爽やかな読後感に包まれて、本を閉じることができるのは (あるいは次の短編に臨めるのは)なんと幸せなことだろうと思う。(45歳/主婦)