浅生鴨短篇小説集 五グラムの用心棒
著者:浅生鴨
五グラムのイナゴが世界を喰い尽くす。地球に取り残された家族の運命は。
書誌情報
- 定価
- 2,090 円(税込)
- ジャンル
- 本を探す
- 刊行日
- 2025年05月30日
- 判型/ページ数
- 四六判 並製 352ページ
- ISBN
- 978-4-86528-470-6
- Cコード
- C0095
- 重版情報
- 1
- 装幀・装画
- 装幀:名久井直子/装画:ナミサトリ
内容紹介
新種のイナゴ・兇蝗(きょうこう)に襲われ、廃墟と化した地球に取り残された家族(「五グラムの用心棒」)。一列になって働く生まれたてのおじさんたち(「そのとき誰が」)。すべての出口が「北口」の駅で待ち合わせの西口を探し彷徨う会社員(北口の駅)。現金しか使えない島での珍道中(「島にて」)。「ネットと違う」顔だからと会場入りを断られるミュージシャン(「荷物」)⋯⋯。
奇妙な世界への扉を開く50篇!
好評発売中・浅生鴨短篇小説集シリーズ
①『すべては一度きり』
初日の出の操作ミスで起きた元旦の奇跡を描く表題作ほか。羽海野チカ先生推薦!
②『たった二分の楽園』
寿命までもが管理される社会で、人生最期の冒険に出た男の運命は。
③『三万年後に朝食を』
作家と編集者の言い争いに、小説のなかの登場人物まで割り込んできて……。
④『四メートルの過去』
閉店を告げる太陽、左腕に生えたタワーマンション、走馬灯の編集者。奇想に満ちた50篇。
〜読者さまの声〜
浅生鴨さんはつくづく不思議な方だなと思います。 どうやったらこんな発想がなされるのだろうかと頭の中を覗かせていただきたいくらい。 本当に1人の方が書いたのだろうかと疑いたくなるほど 色んなジャンルの作品がギュッと詰まった小説集でした。(46歳/飲食店勤務)
毎回1行目から物語の世界に引き込まれています。 私の知ってる日常とは少しズレてるのに、 なぜかイメージできてしまう筆力に毎回圧倒されています。(52歳/会社員)
どこかにありそうな日常を絶妙にズラす、 世界のスケールを壮大にズラす。 浅生先生が生み出す日常の中に、 その世界に実際に行ってみたいね。 でも行ったきり帰ってこれなくなりそう。(30歳/公務員)
爽やかな読後感に包まれて、本を閉じることができるのは (あるいは次の短編に臨めるのは)なんと幸せなことだろうと思う。(45歳/主婦)