青時雨[藍花俳句会]|和久史
ブカレスト目覚めし夜半の星涼し
夏帽子鍔の広さを持て余し
千年の楠の身ぶるい青時雨
夏帽子鍔の広さを持て余し
千年の楠の身ぶるい青時雨
旅情というなかに身を置き、湧き出る詩心は、俳句を生み出す大いなる力となったであろう。(解説より)
もくじ
白木蓮 春
夏茱萸 夏
新走り 秋
冬空港 冬
祝 箸 新年
解 説 谷中隆子
和久史(わく・ふみ)
昭和十六年三月二十一日徳島県生まれ。 平成二十年九月三日「藍花」に入会、谷中隆子に師事。 平成二十三年「藍花」同人、俳人協会会員。