夢のあとさき[藍花俳句会]|岐志津子
むつまじき鳩に軒貸す桜東風
夏薊刺ある花で押し通す
紙風船膨らみきれぬ夢ひとつ
夏薊刺ある花で押し通す
紙風船膨らみきれぬ夢ひとつ
その自由さは、どこかひと味違っていて驚かされるが、為す事、考える事すべてが彼女固有の魅力となっている。(解説より)
もくじ
紙風船 春
ラムネ玉 夏
萩の風 秋
水仙花 冬
舞始 新年
解 説 谷中隆子
岐志津子(ふなと・しづこ)
蟹座生まれ。十人兄弟の九人目四女として徳島に生を受く。句集『くれなゐに』に魅力を感じ句作する。藍花創刊時入会、主宰の谷中隆子に師事。俳人協会会員。