青葉風[藍花俳句会]|阿部要
椿落つその瞬間を告げもせで
転んでも起こさぬつもり子供の日
野球部のまずは遠投雲の峰
転んでも起こさぬつもり子供の日
野球部のまずは遠投雲の峰
普遍性、不易なる対象をしっかりと見据え、一段と句にも格 を加える。この作風もまた作者の本質として追い需めてゆくべき作風であろう。(解説より)
もくじ
第一章 樟の杜 二〇一〇-二〇一一年
第二章 冬銀河 二〇一二-二〇一三年
第三章 春の月 二〇一四-二〇一五年
解 説 谷中隆子
阿部要(あべ・かなめ)
一九四八年徳島県阿南市生まれ。徳島大学教育学部卒業。二〇〇八年高浦中学校退職。二〇一〇年「藍花」入門。二〇一二年「藍花」同人、俳句協会徳島県支部理事。