花の旅[藍花俳句会]|武林秀子
一水に枝を広げて合歓の花
てのひらに葡萄の重み日のぬくみ
寂しさよ石楠花の下行く時も
てのひらに葡萄の重み日のぬくみ
寂しさよ石楠花の下行く時も
さびしさも哀しさも、そしてまた、うれしさも人恋しさも、みんな秀子さん。初々しく瑞々しく、生きている愉しさが快く伝わってくる。(解説より)
もくじ
第一章 母 一九八九-一九九八
第二章 月明り 一九九九-二〇〇七
第三章 合歓の花 二〇〇八-二〇一一
第四章 夢 二〇一二-二〇一五
解 説 谷中隆子
武林秀子(たけばやし・ひでこ)
一九四七年徳島県鳴門市生まれ。鳴門市在住。勤務先で俳句に出合い、 鳴門町の「三日会」に入会。一九八八年より倉田紘文主催の「蕗」に投 句を始める。二〇一三年より谷中隆子主宰の「藍花」に入会。