里山[藍花俳句会]|東明省三
化石採る柞紅葉の美濃国
夫々に沈黙深しご来光
古墳抱く山も民家も眠りけり
夫々に沈黙深しご来光
古墳抱く山も民家も眠りけり
山里に暮し生国の里山を恋い、かつ人生の深さをしみじみと一行の詩に心情を謳う。(解説より)
もくじ
第一章 末黒野 平成五年-十年
第二章 夏山 平成十一年-十六年
第三章 天高し 平成十七年-二十一年
第四章 春隣 平成二十二年-二十六年
解 説 谷中隆子
東明省三(しのあき・しょうぞう)
昭和七(一九三二)年徳島県麻植郡川田町(現吉野川市山川町)に生れる。 徳島大学学芸学部、法政大学文学部地理学科(通教)卒業。新野中学校 教諭などを経て、県立富岡西高校教諭・県教育研修センター専門職員・ 富岡西高校教頭・県博物館長・日和佐高校校長など歴任。 平成四年定年退職後に俳句を始める。「山暦」会員・「藍花」同人・俳 人協会会員(平成十六年)。日本地質学会会員・法政大学地理学会会員・ 阿波学会会員。阿南市文化財保護審議会委員。