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詩への旅

詩への旅

詩人石田瑞穂が一篇の詩を旅するように、国内外の詩人ゆかりの地を訪れ、土地と対話するように詩を読み、酒を呑み、また、呑む。読書と酒食に遊ぶ愉楽の紀行エッセイ。近現代の詩と詩人の魅力もわかりやすく紹介します。

石田瑞穂（イシダ・ミズホ）

詩人。新宿に流寓したのち、文人墨客らの隠棲する見沼の田園に漂着す。コロナ禍で海外に渡れないので、いまは日本の酒場、温泉、古本屋、骨董市を放浪中。代表詩集に『まどろみの島』（第63回H氏賞受賞）、『耳の笹舟』（第54回藤村記念歴程賞受賞）、最新詩集に『Asian Dream』、『長篇詩　流雪孤詩』。左右社刊行の連詩集『地形と気象』が話題に。2022年にオープンした国際ポエトリーサイト「Crossing Lines」プランナーを務める。
公式ホームページ「Mizuho’s Perch」https://mizuhoishida.jimdofree.com
国際ポエトリーサイト「Crossing Lines」https://crossinglines.xyz/area/tokyo
著者詳細ページ

INDEX

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瀧口修造の銀座画廊街
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白石かずこの西荻窪──わたしの夢の地平線
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室生犀星の金沢（二）──そこでは何も彼も詩の世界だった
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室生犀星の金沢（一）──うつくしき川は流れたり
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加藤楸邨の粕壁──畦塗りて新しき野が息づけり
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吉岡実のうまやはし──八月のある夕べがえらばれる
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三好達治の小田原──淡くかなしきもののふるなり
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島崎藤村の湯河原──老いずの夢にたとふべき
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草野心平の磐城（その２）──雨に濡れて光る石がある
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草野心平の磐城（その１）──ああ見える。眼前に仰ぐ二箭(ふたつや)山。
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石垣りんの伊豆──ふるさとは海を布団のように着ていた。
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安東次男の吉備路──八月というのは享けつがれた果物だ
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西田幾多郎の哲学の道──わが心深き底あり
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田中冬二の信州──湯のにほいがしんみりとやせている
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中原中也の京都──目的もない僕ながら、希望は胸に高鳴つてゐた
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ジャック・プレヴェールのモンパルナス──枯葉を集めるのはシャベル　ね
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折口信夫の郡上八幡──行きとどまらむ旅
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西脇順三郎の神田古書店街──カンダは天国に近くさびしい
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立原道造の浦和──僕は、窓がひとつ欲しい。
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吉原幸子の四谷──わたしはどこにもゐなかった
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フランシス・ジャムのバスク──秋の風はオリーブのように苦いではないか
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宗秋月の済州島──包丁の先から　ふるさと刻んで
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入澤康夫の出雲──出雲よ　さみなしにあわれ
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4
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北村太郎の横浜──ぼくに戦慄なんかない
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3
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田村隆一の大塚──「江戸一」という飲み屋で一杯ひっかけて
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ガートルード・スタインのセーヌ河岸──バラはバラでありバラでありバラである
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1
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アンドレ・ブルトンのサン=シル=ラポピー村──詩には欠かせない空間がある

連載中